今、思えば人気のない場所を探して島の奥地へ入り込んで行ったのが仇となった。わだちが無数に島をめぐり、車がいけるならバイクでもいける簡単に考えていたが甘かったのだ。
ここはオリホン島。世界最大を誇るロシアのバイカル湖に浮かぶ島である。面積は730㎢をほこり、奄美大島より少し大きいくらい。
オリホン島(オリホンとう、Ольхон,Olkhon)はロシア・シベリアのバイカル湖に浮かぶ最大の島である。シベリア連邦管区イルクーツク州に属する。
面積は730km²(参考:奄美大島:712km2)。長さ72km、幅12kmで湖と同じ方向に沿って細長い形を成している。東岸には険しい山々が並び立ち、最高峰は湖面から818m(標高1,274m)の高さになる。その他に島内には(湖の島の中にある)湖、タイガ、ステップ、小さな砂漠があり、変化に富んだ地形をしている。
引用:Wikipedia
オリホン島にやってくることになったのは、前日の夕方にまで遡る。イルクーツクでお世話になった「Zホステル」で旅の情報交換をすると、多くの観光客がオリホン島を目指すと知ったからだ。
遠くもないし、いってみるか!
距離にして300km程度。軽い気持ちと下調べもせず、二泊三日を目処に現地へ向かうことにしたのだった。
砂地とコルゲーションに泣かされたオリホン島
オリホン島へはサヒュルタから無料フェリーが利用できる。船着場となるオリホンスキー・パロムから上陸が可能だ。降り立ってみると、周囲にはカフェや土産物屋がある。愛車に跨り坂を登り切ると見渡す限りダードが続いていた。グーグルマップ上では太い道なのでアスファルトと思い込んでいたのだ。
波打ったコルゲーションが延々と島の中心部フジュルまで続く。ダート経験も無かったので、当初はキャタピラーの車両が通ったことで横に波打ったのだろうと考えていたが、自然風化でできあがることを後になって知ることになった。
船着場から目的地に選んだフジュルまで35kmほど慎重に進む。コルゲーションが酷くてナビステーが折れてしまうハプニング発生。ハバロフスクで購入しておいたナビステーが活躍した。1時間ほどかけてフジュルに到着するも町中が砂地でフラフラするほど深い。
買い出しを終えて、野営地探しに向かう。人がいない場所を探すために崖近くまで進む。湖に向かって斜面となっている丘が続く。丘の向こう側がどうなっているのか目視できない。斜面だから停車もUターンもできない。先に進むしかない状況だった。
野営二日目。丘を越えた先でやらかしたのが、この転倒だったわけ。助けられた話は当時の様子は別記事を読んでね。