YouTube（nintyo1978）での活躍を存じ上げており、インタビューを申し出ると快く快諾いただきました。ご職業が某タイヤメーカーということもあり、開発秘話など聞けて楽しい時間を過ごせました。
Twitter（@nobuokada3）などでも情報発信しているのでフォローされると有益です。
- テネレ700の購入を迷っている人
- 他のバイクと迷って決められない
- ワールドレイドを販売して欲しい
【No.9】ずっこけアドベンチャーさんにインタビュー
| 名前 | ずっこけアドベンチャーさん |
| 年齢 | 40代前半 |
| 身長 | 171cm |
| 職業 | 会社員 |
| バイク歴 | 28年 |
| 過去の所有バイク | GSX1400、ZX10R、YZ125X、KX100、TL1000R |
| 情報発信 | YouTube（nintyo1978） Twitter（@nobuokada3） |
テネレ700を選んだ理由を教えてください
バイクへの憧れを作り上げた存在がパリダカで走るライダーの姿でした。当時はメーカー等はわからなかったですが、後にヤマハと知りました。
100点満点でいうと何点ですか？
97点の理由
オフロードバイクの経験があったこともあり、転倒への不安は初心者から比べると麻痺しているかもしれません。一方、転倒時の破損パーツ交換など小排気量に比べて高額になるかもしれない不安があります。
誰もが乗れる車両とは正反対のスパルタン仕様ですが、所有している満足感が高いです。バイクを知らない知人にも記憶に残るインパクトあるデザインは秀逸だと思います。
“−3点”した2つの理由。
ライトのカットラインがはっきりし過ぎていて、コーナーでバンクした際に見たい方向が暗闇になってしまう。
ハンドル右側のセレクトスイッチが使いにくく、ABSのON/OFFの切り替えが一旦、停車しないと切り替えられない点（林道入り口で停車するのが億劫）
テネレ700の良いところ
優れたデザイン性と国産という安心感。更に電子制御がないところが男らしくて好き。
テネレ700の悪いところ
単独でダート走行しているとサスペンションが硬い…。
純正のノーマルサスペンションでは、2名＋フルパニアでも乗車できる仕様になっており、単独＋ダート走行だとどうしても硬い印象を持った理由である。
改善したところ
単独ダート走行の最適化を目指しサスペンションをチューニング（リバルビング）に踏み切ることにした。サスペンションのストローク量に変更はないが、車高が約2.5cmダウンして足つきが向上した。
結果、ダート走行時の追従性が格段に向上したので大満足。
前後のサスペンションスプリングを純正対比でソフトな物へ変更。それに伴いダンパーシムの最適化。
サスペンションのリバルビングに関しては誰にでもお勧めできるチューニングではありません。ライダーの体格や目的などを考慮して自己責任でお楽しみください。
ご自慢のカスタム（こだわり）
- アンダーガード（ツアラテック製）
- リアキャリア（B＆B製）
アンダーガード（ツアラテック製）
ツアラテックへ出向いてデモ車を見た時にスタイリングとネーミングにやられました。
リアキャリア（B＆B製）
テネレのシルエットを崩さずに必要最小限のラックがポイントで気に入ってます。
タイヤの種類
- ①ピレリ（スコーピオンSTR）
- ②ブリヂストン（AX41）
- ③MOTOZ（Tractionator Adventure）
純正タイヤ（スコーピオンSTR）はあくまでロードタイヤ＋フラットダートに絞った方が個人的には安心かと思います。
過去に装着したタイヤ
ブリヂストン（AX41）
4輪が走れるレベルの林道であればダート性能は高いです。タイヤ剛性もテネレより重量級の車両への装備が想定されていることもあり、ややオーバースペック気味な印象を持ってます。
人によっては硬いと感じるかもしれません。テネレサイズだとチューブレスタイプになるので、その影響もありそうです。
ノイズに関してはノーマル対比では想像するよりは音は気にならない印象です。ライフに関してはダートを安心して使えるのは約〜3,000kmといった感じです。
MOTOZ（Tractionator Adventure）
AX41よりもオフロードタイヤ感が派手でカッコいいです。ダート性能は見た目と少し違い落ち着いた印象でAX41同等といったところでしょうか。
こちらもAX41同様にチューブレスタイプになり、剛性感があります。ロードノイズはAX41より強めで、オフタイヤを履いている感があるので好き嫌いに分かれそうです。
ライフに関しては驚くぐらい減らない印象です。他のタイヤを試したくて、荒く使ってみたのですが、都合よくは減ってくれませんでした…。
テネレはこんな人にお勧めです！
日帰りで遠くの林道をゴリゴリ走りたい人にもおススメ。
倒れて笑顔に慣れる人には相性が良さそう。
テネレ700でどんな冒険をしたい？
北海道の林道は走っておきたいです。
テネレ700の競合バイクは何ですか？
アフリカツインではなくテネレ700を選んだ理由
アフリカツインとテネレで正直悩みました…。ホンダで3回も試乗したくらいです。とても安定感があり高性能なのですが、重量級の車体をダートに持ち込むイメージが沸かなかったことが、テネレを選んだ理由となりました。
可能なら試乗しよう！
乗り換え前のバイク
早く走るを最優先というイメージでかなり尖っていた印象で明らかに自分とマシンのレベル差を感じました（笑）
他に所有しているバイク
ベータのクロストレイナーという車両で、国産で言えばセロー225に近いイメージです。2サイクル250ccでモトクロスというよりはトライアルバイクに近い乗り味です。
ベータのラインナップの中では速さというより扱いやすさや乗り味に振っている感じで、決して早くないですがどこでも入って行けて、ちょっと上手くなった気分にさせてくれるような車両です。とにかく軽量な所もお気に入りポイントです（車両重量：98kg）。
テネレとの使い分けは、テネレでは入る気がしない林道の支線やクローズドコース遊びなど、完全にステージを分けて使っています。
テネレ700を追加した理由
テネレ700の車格を活かしたロングツーリングを目的として購入しました。500kmを超える日帰りツーリングには大活躍してくれています。
テネレ700の新車価格はどう感じますか？
 Ténéré700 |  Africa Twin |  Tiger 800 |  F800GS | |
| 価格 | 1,287,000（税込） | 1,639,000（税込） | 1,731,300（税込） | 2,042,000（税込） |
| 排気量 | 688cc | 998cc | 800cc | 798cc |
| 車重 | 205kg | 250kg | 218kg | 256kg |
| シート高 | 875mm | 830mm | 880mm | 820mm |
| 全長 | 2,370mm | 2,310mm | 2,215mm | 2,310mm |
| 全幅 | 905mm | 960mm | 805mm | 950mm |
| 全高 | 1,455mm | 1,445mm | 1,390mm | 1,460mm |
「世界のどこへでも、いつの日かバイクで出かけたい」という壮大な夢を描くには、その夢を叶えられる性能を本当に備えたバイクでなければならないと考えたからです。形はオフロードの雰囲気で、性能的にはオンロードバイクですという「ニセモノ」では、意識せずとも乗っているライダーが、なんかちょっと違うなと感じてしまうはず。
引用：開発ストーリーTenre700
Ténéré700は、1台で世界中どこにでも行けるバイクです！
テネレ700に求める改善点と要望
- サスペンション設定
- ハンドルポジション
- リム幅の最適化
サスペンション設定
サスペンションに関しては国内仕様等あっても良いと思います。
ハンドルポジション
ハンドルに好みもありますが、体格対比ハンドル幅が広く結果的に前傾姿勢になり、特にスタンディング時の身体の自由度に制限がある感じが有ったのでノーマルとり左右15mmのトータル30mm短いものに変更しました。高さに関してもノーマル対比15mm程度低い物にし、シッティング時にフロントへの荷重を掛けやすくしました。（特に登りのタイトターンは曲がりやすくなりました）
リム幅の最適化
更にオフロード寄りにテネレを使用したい場合、タイヤのバリエーション的に純正タイヤサイズより細くなりますのでオプションでも良いのでオフロードリムセット（適正なリム幅）なんてあったら良いなと思います。
ワールドレイドに興味はありますか？
| 排気量 | 689cc |
| エンジン | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
| シート高 | 890mm |
| 車両重量 | 220kg |
テネレ700はABSのオン・オフ切り替えだったが、3つのモードを選択することができるようになった。右ハンドルにはスイッチで切り替えが可能。
- モード1：ABSオン
- モード2：前輪ABSオン、後輪ABSオフ
- モード3：前後ともにABSオフ
デュアルタンクが採用された23ℓの巨大タンクが最も特徴的である。連続渡航距離は500km程度まで伸びている。
スマートフォンに「MyRide」をインストールすることで連携が取れる優れもの。
「国内販売希望！」皆様の声を聞かせてください
「問い合わせフォーム」から熱い思いを聞かせてください。
あなたにとってどんなバイクですか？
誰でも簡単に乗れるバイクが良いバイク的な昨今の流れとは完全に逆行した印象で“乗れるもんなら乗れば？“と言わんばかりのスペックが少しゲテモノ感があって良いです（笑）
他のライダー達もご参考ください👇
「こんなこと聞いて欲しい！」というご要望や、インタビューを受けてあげてもいいよという方がいましたら、お問い合わせフォームからお願いします🙇♂️
他のアドベンチャー系やビッグオフロード系に比べるとコストパフォーマンスはかなりあると思います。
イニシャルにかかるコストを低めにして、使い手の好みでアップグレードして行くという印象で、最終的な完成はオーナー次第ではないでしょうか？