・野営地探しには何を基準にすれば良いの?
大自然の中での野宿に興味を持ち始めたことをきっかけに
三種の神器を揃えて、他に必要なギアを買い揃えた。
で、疑問が生まれる…。
という素朴な疑問に答えているサイトが少ないので
自分なりに調べ上げてまとめてみようと思う。
【お断り】
野宿・野営を娯楽で楽しむ行為に限定した話であり、
ホームレス問題を助長するものではありません。
野宿って違法な気がしてた
野宿をする場所を探すけどキャンプ場以外となると不安が募る。
山中にスペースあるけれど所有者に許可をもらってないなとか、
河原で焚火したいけど禁止されていないか気になってしまう。
結局は住民の目を気にしながら、何処か罪の意識を背負いつつ、
夜が明けたら住民が動き出す前には撤収を終えるようにしてた。
焚火を囲み豪快に楽しむイメージからのトーンダウンは隠せない。
憧れの旅人から野宿を学ぶ
そこで、最も解決に近い答えを発信していたのが井上勝夫さん。
SASURAI lifeというサイト運営されている小説家であり旅人。
投稿されているYouTube動画は旅人を刺激する作品ばかり。
真っ白なトライアンフ・タイガー800XCは憧れのバイクになった。
日本国内では延べ1200泊、そのうち1000泊程度が野宿という。
それ以外はキャンプ場などを利用されおり非常に参考になりました。
本記事の後半で改めて触れさせていただきます。
野宿にとってふさわしい場所がある
(前略)野営と言ってもふさわしい場所があることです。 都会の公園、駐車場、明らかな生活私有地、条例などで禁止が明文化されている土地、危険だったり、他人の迷惑になる場所では、野宿をするべきではないと思っています。今流行りの、道の駅での宿泊ですら、僕は賛成できません。 自然地形の海辺や湖畔や川原、野原や森林内や山中、田舎の集落や耕作地の外れ。そういった場所は、旅人がテントを張っていても、不自然ではないと感じます。
引用:野宿は違法か?(井上勝夫氏)
野営場所の選定と行動
✔︎条例で禁止されていないこと
✔︎駐車場,都会の公園でないこと
✔︎動植物を殺戮採取しない
法律に準じた個人的な意見となります。
その根拠を以下で説明します。
国民は自然の中で自由を楽しむ権利がある
常識的な範囲での利用であれば罪に問われることもない。
国土は国民のものであり、環境を享受する権利がある。
なんか堅っ苦しい言葉にまとまっちゃったので、
誰でも理解できるように井上勝夫さんの
お言葉も拝借しながら説明していく。
国の土地ならば、国民は自由に立ち入ったり、座ったり、そこで休憩しながらものを食べたり、寝転がったりすることができます。
地形を大きく崩したり、火事になるほど何かを燃やしたり、ゴミを捨てたり、動植物を殺戮採取したり、深い穴をほったり、そういう常識から外れた行動をしない限りは、罪となることはありません。
引用:野宿は違法か?(井上勝夫氏)
不法侵入(罪)という犯罪は存在しない
不法侵入という法律上の言葉は存在しません。
あるのは住居侵入(罪)です。
井上さんの動画を見てインパクトのあった一節である。
住居侵入罪は、正当な理由がないのに、人の住居など(『人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船』)に侵入した場合に成立する。
出典:Wikipedia
また、退去要求を受けたのにも関わらず、
退去しなかった場合には不退去罪が成立するので注意しよう。
所有者の分かる土地は稀
山林を国有と私有を現地で見分けるのはほぼ不可能。
前述したけど、私有地でも国有地でも野宿することが可能である。
他人の土地に勝手に入ったり、テントを張ったりすると、住居侵入なのでしょうか?
我々が野外で行動するとき、それをいちいち「国の土地」「市の土地」「個人の土地」などと区分して判断することはできません。
引用:野宿は違法か?(井上勝夫氏)
私の少ない野営経験を通じても地域住民と挨拶を交わし、
こちらから事情を説明すると快く快諾してくれていた。
囲繞地を避けよう
誰から見ても、柵やコーンで立ち入りを拒んでいる場所を指す。
更に厳密に言うと「建物の付属地」という条件が付くと知った。
こういった場所への無断進入は住居侵入を問われる可能性がある。
地域の条例で禁止されていないこと
条例で禁止されている区域での野宿は避けよう。
場所によってはキャンプ等の禁止期間を区切っているので、
禁止期間外ならテント泊しても大丈夫そうだ。
それでも野宿は違法だと主張する人間
私有地ではない、囲繞地でもない、条例で禁止されていない場所。
限りなく違法性がないにも関わらず、
ネット上では「野宿は駄目だ!」と述べる人たち後を絶たない。
「禁止されていないのなら、その禁止されていないと言う法令などを示せ」
しつこく粘着されたこともあったそうだ。(体験者:井上勝夫氏)
あくまでもネット上でのお話であり、現地でのトラブルではない。
人の自由は明文化されていない
井上さん曰く、一般的に人がしても良いことは、
法律や条例などで明文化されていませんと説く。
一般的に、人がしても良いことは、法律や条例などで明文化されていません。
人には基本的人権の一つである自由権がありますから、いちいち「何をしても良い」
とは特別な例を除いては、どこにも書き記されたりはしません。
引用:野宿は違法か?(井上勝夫氏)
井上勝夫氏から学びを得よう!
井上勝夫氏(いのうえ かつお)
防衛大学校在学中に校則違反を繰り返す中で
登山、自転車旅、徒歩旅の魅力にとりつかれ、
卒業後はオートバイで一年半を掛けた日本全域
五万キロの野宿旅をする。
以後も国内国外で自由気ままな野宿旅を
続け、その体験をもとに小説や旅行記を執筆。
野宿旅延べ日数1600日。
信州在住。
野宿は違法か? 法律、道徳、文化、経験からの完全回答
この動画を視聴することでより深い理解と知識を得られる。
旅人なら必ず視聴しよう!!
まとめ
トラブル回避する心掛け
野営場所の選定と行動を守る
✔︎囲繞地でないこと
✔︎条例で禁止されていないこと
✔︎駐車場,都会の公園でないこと
✔︎地形を大きく崩さない
✔︎動植物を殺戮採取しない
もしも、私有地での所有者が現れて退去を求められたら素直に応じること。
又、非平和的態度や金品の要求など理不尽な場合には状況を見極めよう。
身の安全を確保できる状況であれば法律に則って主張すればよい。
安全を確保できない状況に陥ってる場合には対立者への刺激を避けて撤収しよう。
① 笑顔で挨拶を交わす
コソコソしながら負い目を感じていると、
周囲からも不審人物に映ってしまう。
心を開き元気よく挨拶をすることで好印象!
② 迷惑にならない場所を選ぶ
浜辺や湖畔や川原、野原や森林内や山中、田舎の集落や休耕地の脇。
旅人がテントを張ってても、不自然でない場所が望ましい。
※野営地の選定と行動を参照
③ ゴミを残さない
来た時よりも綺麗にするを心がける。