
コートジボワールからガーナへ入国する際に国境でカルネ提出を求められた。カルネ不要国だしカスタムで支払いを終えれば通常通り入国して走り出せると考えていた。ん、甘かった…。
カスタムへ手続きに行った際に、関係者と思われる黒人が付いて来いと仕切り始めた。言われるがままに連れて行かれ「カルネはあるか?」という質問を受ける。
カルネは不要な国なのになんで聞かれるんだろうと怪訝に思った。日本出発してからガーナまで一度もカルネを使ったことが無い。カルネ無しで行ける所は使わないで行くことに決めていた。
無いと答えると、黒人男性はオフィスの中へ入って行った。暫く待つこと5分が経過した。男が戻ってくるなり、カルネがないツーリストには関税を払ってもらう。
何処か違和感を感じて警戒モードになる。まず、彼はカスタムの人間なのか確認すると、一般人の自称ガイドだった。ガイド料が目的であることが明らかになった。
関税を逃れたい事もあり渋々カルネがあると伝えた。驚いた顔をしたが、無言で手続きを進め始めた。困ったのが、相棒タケヤンだった。彼はカルネを持っていない。
案内ガイドの間に入って負担を減らそうと奮闘する。結局、関税は日本円で1000円程度。警戒していた気持ちが落胆へ変わった。銀行で支払いを済ませてオフィスへ戻る。
中ではエリートなのだろう立派な制服を着た職員が働いている。横から案内ガイドが耳打ちしてきた。こっちへこいと、人が居ない場所へ連れ込もうと手招きする姿が不審。
滞在期間を増やしたいのなら60ドル払えと。職員に賄賂を払わないと滞在期間が短くなる。最後に怪しげな話を持ち出してきた。
周囲に聞こえないように、ヒソヒソ喋る姿勢が不快。結局は賄賂を渡さない姿勢を貫いた。滞在日数は7日間に制限された。全ては担当官のさじ加減である。