野営を経て、無事に朝を迎えたメタボン。中心街の大きいスーパーで買い出しした。昨日も水が足りなくなりかけたので、4リットルと格安パスタを購入した。

人工物に座れるって快適だな!

余裕こいていたら、分厚い雲が背後から近づいて来ている。ポツポツ小雨も落ちて来た。早々に2日目の野営地を探すことにした。

景色最高!!

ここでもよかったけど、欲張ってもっと丘を越えて先がみたくなった。

げっ、やってもうた!!

バイカル湖湖畔へ続くであろう無数の丘に延びるタイヤ痕の後を辿って奥へ入り込む。丘の向こう側がどうなっているのか見えない不安を抱えていたが、車で行けるところならバイクで楽勝だろうと考えていたが甘かった。

実は画像でみるより急斜面。

2本のタイヤ痕をトレースして来た。山側の左側を走っていた。谷側の右側は予備にのこしてた。つまり操作を誤って右側にズレても予備のタイヤ痕で逃げられるって考えだった。でもね、落っこちたら大変だよ、ダメだよと頭でイメージするとそっち方向へ行ってしまった。で、あえなく転倒 笑。

一旦、左側パニアケースとトップケースを外す。

更に起こしやすくするために、右側パニアケースの中身を全部出した。で、1人で踏ん張ってみた。半分まで上がるんだけど、ブーツが柔らかい土でどんどん埋まっていく。ダメだった。この頃から、真剣にヤバさを感じていた。だって周囲に誰もいないから。いないところ探して来たからね。携帯を引っ張り出すと「圏外」の表示が虚しい。

助けを求めて主要道路へ向かう

丘を越えたら道路がみえるかなと思い登ってみる。すると次の丘が見えているがその先が見えない。2つ目の丘の頂上へ到着するが、未だ道が見えない。結局3つ目の丘を越えたら数キロ先に道路が見えてきた。バイクで結構奥まで入り込んでいた事を改めて感じた。結局1時間以上歩き続けていたようだ。気温は34度を越えて、1.5リットルの水も底をついていた。

遠目でみていた道路には時折、車が土煙を上げて走り去っていたが、到着するとなかなか車が来ない。15分位待っただろうか、一台の車がきたので両手を振って停車してもらった。満遍の笑みを浮かべて挨拶を交わす。これ大事。老夫婦の2人だった。お2人では無理だと判断。友人を呼んでほしいと、グーグル翻訳でつたえようとするが「圏外」表示。おまけにバッテリー残量が僅か。転倒したバイク写真を見せて理解をしてもらった。

お爺さんが乗れという仕草をするので仕方なく乗り込んだ。転倒した場所を知りたいようだった。が、そもそも自分もあやふやだ。念の為にグーグルマップでスクショを取っておいたが、お爺さんには伝わらない。これまたウロウロさせてしまって申し訳ない事をした。お婆さんは少し苛立っているように見えた。

モンゴル系の若者たち

やっとバイクを発見するが、案の定お爺さんと2人では起こせなかった。なんとそこに2台の車が近づいてくるではないか!しかも20代の若者5名。感謝!無事に起こすことができた。

お爺さんが写真を撮りたいと言い出したので、私も便乗して撮影を依頼した。撮影はモンゴルの若者たち。

色々と迷惑をかけたので1000ルーブル札をお婆さんに手渡すと無言で受け取った。こころなしか不機嫌が消えた様子。モンゴルの若者たちはバイクに興味深々。色々と話しかけてくる。いつのまにか、老夫婦は消えていた。

この後、モンゴル系の若者もキャンプするので一緒に合流しようとなった。

次回へ続く。

本日の振り返り

日本ではバイクで林道に入るには複数名がいいときいていた。不測の事態が起きてもサポートしあえるからだ。今回の一件を通じて改めて深い理解に至った。もっと慎重に道を選ぶべきだったな。自分の技量含めて。丘の向こうは見えないんだよな。途中まで登って戻ることが難しい崖付近の細い道だった。一度、入ったら走り抜けなきゃならない道だった。

助けを求めて歩いている最中、ずーっとアフリカ縦断を想像してた。1人で、砂漠の真ん中でタイヤがスタックして抜けられなかったらどうするんだろうとかね。